アルカラス 世界ランク1位へ

先日終了した全米オープンでグランドスラム初優勝した、C・アルカラス(スペイン)が史上最年少での世界ランク1位となった。これまでの最年少記録は、20歳9ヶ月で1位になったレイトン・ヒューイット(オーストラリア)だったので、19歳4ヶ月で1位となったアルカラスの記録は1年5ヶ月も短縮した事になる。想像以上に一気に駆け上がってきた。既にマスターズ1000を制していた事からも、アルカラスの実力は申し分無かったわけだけど、それでもこんなに早くグランドスラムを制し、なおかつ世界ランク1位までかっさらっていくとは…恐るべし19歳。

もちろん、コロナワクチン未接種のジョコビッチがいなかったり、怪我でズべレフが離脱していたりと、参戦していれば強力なライバルとなっていた選手がいなかった事も追い風にはなったと思うけど、それでも強敵を次々と破り、フルセットの長時間の試合も制したわけだから、世界ランク1位に相応しいと言えるだろう。

さぁ、これでアルカラス時代は来るのか。それは、分からない。アルカラスは確かに強いが、今後も世界ランク1位をキープ出来るほど大会で好成績を残し続けられるか、再びグランドスラムを制覇出来るか、それは、その時が来てみないと分からない。もちろん、彼はそれを目指していくんだろうけど、ライバル達がそう簡単にはそれをやらしてくれないだろう。

今回の全米オープンでも、シンネル(イタリア)やティアフォー(アメリカ)とはフルセットの激戦となっている。そういったライバル達が、次にやる時は負けるもんかと思っているだろう。それを上回る心技体で今後も勝っていく事が出来るか。テニスファンとしては、好勝負は望むところ。今後の戦いを楽しみにしたい。

そんな若手の勢いが出てきたと思っていたら、レジェンド ロジャー・フェデラーが引退を発表した。聞きたくない発表だった。(次回の記事へ続く)

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