D・メドベージェフ、世界ランク1位へ
2月28日付のATPシングルスランキングで、メドベージェフ(ロシア)がN・ジョコビッチ(セルビア)を抜き、世界ランク1位となった。
ビッグ4と言われる4選手(ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレー)以外の選手が世界ランク1位となるのは、2004年2月1日のA・ロディック(アメリカ)以来、約18年振りの出来事である。それほどまでに、この4人が強かったわけで、ビッグ4と言われる所以でもある。
また、ロシア人としては、Y・カフェル(1999年)、M・サフィン(2000〜2001年)に次ぐ3人目の世界ランク1位記録者となった。
この1位交代の背景には、ジョコビッチが今年の全豪オープンに参加出来ず、昨年の優勝により獲得していた2000ポイント(以下ptと記載)を守る事が出来なかった事が多いに影響しているのは間違いないが、どんな事情があれ実力無しに1位になれるわけはない。メドベージェフがしっかりとポイントを獲得してきたからこそ、チャンスを生かして1位になれたのだ。
ただ、メドベージェフの1位の座も短期で終わるかもしれない。今まではジョコビッチがランキングポイントを10000pt以上持っていて、1人抜け出ていた感じだったが、2月28日付のランキングでは、1位メドベージェフ 8615pt 2位ジョコビッチ 8465pt 3位A・ズべレフ 7515pt と、誰かが抜け出ている状況ではない。そして、ロシアのウクライナへの侵攻により、今年の残る3つの4大大会へのロシア人の参加が認められないかもしれないと、一部メディアが報じたのだ。こうなると、1位でいる為のポイントを維持するのは難しくなるだろう。
今後、どのような展開になるのか予測がつかないけども、ウクライナで起こっている事は、そこだけでとどまる話ではなく、私達にとっても無関係ではないんだという事を認識しておきたい。日本にいて出来る事は限られるけども…